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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

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トピックス

日常のちょっとしたこと、内容の更新などを随時書き込んでいきます。

沖縄へちまを食べてみました (2016/9/22)

tc1609-01.jpg八百屋さんで、珍しい沖縄のへちまを見つけました。沖縄では「ナーベラー」と呼ばれています。大きさはきゅうりを少し大きくしたくらい。しま模様がウリのようにも見えます。へちまと聞いてイメージする、たわしとして使われる大きなへちまとは異なる品種で、沖縄では繊維が固くなる前の若い実を食用としているそうです。

味噌煮にすることが多いとのことなので、早速試してみました。

材料は、沖縄へちま1本、豆腐1/2丁(絹を使用。本来は沖縄豆腐か、木綿豆腐がよいようです)、砂糖小さじ1、味噌大さじ1~2、だし汁200cc、サラダオイル少々。tc1609-02.jpg

作り方は、1)へちまの皮をむいて半月切り、豆腐は角切りに、2)フライパンに油をひいてへちまを炒め、調味料を加えて10分程度炒め煮、3)豆腐を加えて火を通したら、4)皿に盛りかつおぶしをトッピング。

へちまはとろとろになって柔らかく、ごはんのお供、酒の肴にもぴったり。これまでのへちまのイメージを覆す新発見でした!

コリンキーって? (2016/7/6)

tc1607-02.jpgホイップクリームのような形と明るいオレンジ色の「コリンキー」なる野菜を発見しました。かぼちゃのようだけど、さて、どうやって食べるのか?(野菜ソムリエだって初対面の野菜はたくさんあります)

調べてみると、コリンキーはかぼちゃの一種で2002年に品種登録されたもの(農林水産省品種登録ホームページ)。登録出願をしたサカタのタネなどの当時(2000年)のプレスリリースによると「サラダや浅漬けなど、従来のカボチャにないまったく新しい食材として使えるカボチャの新品種」とのこと。一般的にかぼちゃは熟した状態で収穫しますが、コリンキーは未熟果(幼果)を収穫するため生で食することができるようです。tc1607-03.jpg

そこで早速、サラダに加えて試食。果肉は鮮やかなイエローで、レタスやキュウリがメインのサラダの彩りになります。やや固いと感じたもののコリコリと食感がよく(咀嚼回数が増えそう)、苦みや臭みがないのでとても食べやすいと思いました。小型のかぼちゃという感じですが、1個買ったら1週間食べ続けることに……。
サラダ以外の調理は試しませんでしたが、一般的なかぼちゃと同様、天ぷらや炒め物などにしてもよいようです。


「アイスプラント」を食してみました。 (2016/7/6)

tc1607-04.jpgアイスプラントは透明な水滴のようなツブツブに覆われた葉と、ほのかな塩味が特徴の野菜。透明なツブツブはブラッター細胞と呼ばれる葉の一部です。
南アフリカ原産の多肉植物(貯水組織が発達し多量の水分を含む植物。葉や茎が肥厚。砂漠や海岸の植物に多い/コトバンク)で、塩分だけでなく地中のミネラルを吸い上げ、表面のブラッダー細胞にためる働きを持っているのだとか。そのためカリウム、マグネシウム、レチノールなどミネラルが豊富。

疲労回復に効果的といわれるリンゴ酸やクエン酸、血糖値を下げるとされるピニトールなども含まれることから機能性野菜(※)として注目されているようです。

ヨーロッパでは古くから食されているそうですが、日本では1985年にアイスプラントの吸塩機能を塩害対策に役立てようと佐賀大学農学部が研究開始したのがはじまり。その後JAさがなどが栽培研究を進め市場出荷に至ったそうです。
害虫や病気に強く、農薬を使用せず栽培できることから今では全国に栽培が広がり、「ツブリナ」「プッチーナ」などさまざまなブランド名で販売されています(佐賀大学は「バラフ」の名称で商標登録)。

見た目と食感を楽しむにはやはりサラダ。くせのないすっきりとした味でシャリシャリした爽やかな食感。塩分はふと感じられる程度です。さっと洗ってそのまま食べるとアイスプラント本来の風味がわかります。水耕栽培で一年中栽培できるため特に旬はないようですが、生野菜が欲しくなる春~夏にピッタリ。天ぷらもおいしいとのことなので、次の機会に試してみたいと思います。

※生活習慣病予防や免疫力向上の機能を持つ成分を「機能性成分」といい、近年それらを含む野菜が「機能性野菜」と呼ばれている。

<参考>
JAさが
https://jasaga.or.jp/agriculture/nousanbutsu/iceplant
佐賀大学 産学・地域連携機構
http://www.ocir.saga-u.ac.jp/rdtorikumi/01.html

ようこそ新サイトへ (2016/5/8)

ようこそ、ベジタブルライフへ。
2011年よりso-net のサーバーでサイト「野菜生活(VegetableLife)」を開設し、野菜や果物の特徴や料理レシピを紹介してまいりました。途中サーバー容量不足により過去のページを保管するためのサイト「team Vege」を自宅に自作サーバーを設置し2重運用となっておりました。しかし、新規から保管サイトへのページ移管など運用負荷が思いのほか大きく、作業軽減のための統一サイトを開設するに至りました。
移行期間中、過去の保管サイト「team Vege」を閉鎖したため閲覧できず、ご迷惑をおかけ致しました。
あらためて本サイト「野菜生活(VegetableLife)」を 今後ともよろしくお願い致します。
なお、もしブックマークしていただけるのであれば、今後改修によるアドレス変更があるので「トップページ」を登録していただけるようお願い致します。

本サイト 管理人


第17回野菜ソムリエサミット展示試食会「フルーツトマト」に行ってきました (2014/2/15)

tc1402-01.jpgアメーラ大雪となった翌日の土曜日、野菜ソムリエサミット展示試食会(日本野菜ソムリエ協会主催)に行ってきました。今回のテーマはフルーツトマト。大好きな、しかも普段気軽に手の出せないフルーツトマトを食べ比べられるとあっては大雪もなんのその。そう思う方が多かったのか、渋谷の会場は大盛況でした。

今回は主にファースト系と桃太郎系の大玉フルーツトマトが、九州から関東にわたり多数出品。どれも甲乙つけがたいこだわりトマトばかりでした。全体的に見るとファースト系は果肉がしっかりとして味が濃厚、桃太郎系は果肉がやわらかく味はあっさりとした印象でした。

特に印象に残ったのは加工品で、愛知県天野農園の「ミニトマトジュース」。割れて出荷できず捨てていたトマトをモッタイナイの精神からジュースにしたところ、好評で販売に至ったというもの。他にも何点かジュースが出品されていましたが、これは秀逸!製法が違うのか、詳細は確認できませんでしたが、トマトジュースが苦手な人にもおすすめしたいと思いました。

なお、会場でアンケートをとられている出品者さんがあり、時間がなくアンケートはお戻しできなかったものの、その中に「冬場にトマトを推奨するには?」という質問がありましたので帰って考えてみました。
冬場に冷たいトマトは食べにくい、というときはベイクドトマトなどにしてはいかがでしょう。ベーコンエッグを作るときフライパンの端にちょっとトマトを加える、また、最近人気の「おでんにトマト」もいいですね。もちろん鶏肉のトマトソース煮込みとかカレーなど、トマトは加熱によって甘みが増すので、冬場には加熱調理をおすすすめするのもいいと思います。…会場で書くべき話ではありましたが。
tc1402-02.jpgミニトマトジュースtc1402-03.jpgトマトいろいろtc1402-04.jpgうまかんベェ〜


第16回野菜ソムリエサミット展示試食会「サツマイモ」に行ってきました。 (2013/11/30)

今回の野菜ソムリエサミットのテーマは「サツマイモ」。全国の農家さんから紅はるか、金時芋、安納芋などが数多く紹介されました(試食は、加工品以外は茹でたもの)。

今回、珍しいと思ったのは福島県のシルクスイートという品種。お話をうかがってみると去年くらいから出始めた品種とのこと。水分多めのしっとり系で、甘みがあり、スイートポテトやきんとんなどスイーツにするのも向いているなと思いました。

その他、普段は高価でなかなか手が出せない加賀の五郎島金時や、鹿児島の蔓無源氏という本来は焼酎用の在来種の芋なども試食しました。五郎島金時はさつまいもらしいほくほくした食感、蔓無源氏はねっとりした食感で、強い甘みが特徴的でした。

加工食品として注目したのは高知県の「ひがしやま」という干し芋。一見して通常の干し芋とは異なる濃いオレンジ色の外見(色はまるで干しあんずのよう)。聞けばまるごと釜に入れてじっくり煮込み、その後2週間かけて干すのだそう。その味わいも独特でお菓子のようでした。
当サイトの干し芋評論家(?)兼野菜写真家tomato.にもぜひ味わってもらいたかった一品でした。

tc1311-01.jpg加賀の五郎島金時tc1311-02.jpg焼酎用の芋だという蔓無源氏tc1311-03.jpg干し芋ひがしやま


第15回野菜ソムリエサミット展示試食会「ブドウ」に行ってきました (2013/8/3)

tc1308-01.jpg今回の展示試食会は黒ブドウがテーマ。1か所だけシャインマスカット(白ブドウ)も出品しているところがありましたが、それ以外はおなじみの巨峰やナガノパープル、ピオーネといった黒ブドウを食べ比べしました。
そのほとんどが種なし。一粒ずつの試食ということもあり、すべて皮ごと食べてみました。実のところ白ブドウは皮ごと食べてもあまり渋みを感じませんが、黒ブドウはやはり白に比べれば口の中に渋みが残ります。そんな中で皮ごと食べても渋みをあまり感じなかったのが、長野県須高のナガノパープル。甘さもたいそう強く、とても印象に残る味でした。
また、加工食品も多数展示されていましたが、目を引いたのはブドウ酢。実は筆者Lemon、お酢が苦手。ところが、ロゼワインのような見た目につられて飲んでみたところ、これが結構いけるのです。
フルーツ酢も酸っぱさが強すぎると飲みづらいものですが、これはとてもフルーティで甘みとワインのような風味があり、ジュース感覚で飲めると思いました。
その他、ゼリーのようなブドウグラッセ、アイスクリームなどスイーツ系の加工食品も堪能しました。
ただひとつ心残りは、ブドウ特集なのにワインがないな、ということぐらいでしょうか。試食会後、赤ワインを購入して帰ったことは言うまでもありません。

tc1308-02.jpgブドウアートtc1308-03.jpg葡萄酢tc1308-04.jpgぶどうじゅーす


トマト、オクラを収穫しました! (2013/7/21)

tc1307-01.jpgベランダで育てていたトマト(ミニトマトとアイコ)とオクラを収穫しました。ミニトマトもアイコもなんと!フルーツのような甘さにびっくり。皮はやや硬めですが、プチっと噛むとじゅわっと広がるフルーティな香り!オクラは軽くゆでてかつおぶしと白だしをかけたお浸しにしていただきました。昨年よりたくさん収穫しようとあまり間引きを行わなかったためか、やや実つきが悪くなってしまったもよう。ベランダガーデンで量産体制に持ち込むのはなかなか難しいようです。


「バナップル」なるバナナを食してみました (2013/7/1)

tc1306-01.jpg近所のスーパーで「バナップル」というバナナを見つけました。
普通のバナナ(多くはジャイアントキャベンディッシュという種類)より太く短く、モンキーバナナより大きい。珍しさに惹かれて早速購入してみました。
フルーツの輸入販売会社スミフルから販売されているもので添付の説明書きには、皮が黒くなっても果肉はおいしく食べられます、とあります。バーゲン品を買ったためか、たしかに皮はところどころ黒い部分がありましたが、薄い皮をむくと、美しい白玉のような(?)肌が現れました!
食べてみると、いわゆる普通のバナナとは違うもっちりとした、ある意味サトイモのような、かなり質量を感じさせる食感。tc1306-02.jpgバナナの原種に近い品種と説明書きがありましたが、もともとバナナとはこういうものだったのでしょうか。沖縄の島バナナの食感が、近い感じがしました。味は濃厚でとても甘く、酸味は少なめのようです。
特徴として皮に食べごろサインの黒いテンテン(シュガースポット)は出ないため、独自の追熟製法で追熟してから出荷しているのだとか。
近頃ではさまざまな種類のバナナが出回っていますが、はじめて体験するバナナでした。


トマトが色づきました! (2013/7/1)

tc1306-03.jpgtc1306-04.jpg昨年のリベンジで育てているミニトマト(赤)とアイコ(黄)が色づきはじめました。太陽の光を浴びてつやつやと宝石のように美しい! 先端まで色づいたら収穫しようと待っています。オクラも花をつけ始めました。


オクラ&トマト栽培再び! (2013/5/27)

tc1305-05.jpg昨年、野菜ソムリエ資格取得の課題として初めて取り組んだ野菜栽培。テーマに選んだのは小なすでしたが、欲を出してオクラやトマトまで手を出したのがアダになったのか、豊作にはほど遠い結果に。そこで今年、オクラとミニトマトでリベンジ!ゴールデンウイークに植え付け、現在両者共にすくすくと成長中です。tc1305-06.jpg
トマトは早や花をつけ、オクラは3番目の葉が出て間引きをしたところ。間引いたオクラは捨てず植え替え、量産を目指すことにしました。はたして今年は豊作なるか!
※ちなみに室内でひっそり育てていたイタリアンパセリが外に出したとたんに剛健になり、とうが立ちました。もはや食べられなくなってしまいましたが、花が見たくてそのままに。小さな花はかわいらしくいいにおいがします。


第14回野菜ソムリエサミット「きゅうり」試食会に行ってきました。 (2013/5/11)

tc1305-01.jpg今回の野菜ソムリエサミット(日本野菜ソムリエ協会主催)のテーマはきゅうり。展示試食会には20品以上出品されるとのことで早速参加してきました。
「きゅうり」といえば20cmくらいの長さでまっすぐで、白いイボイボのあるものが一般的。ですが、世界では太めで短めのスライス型、酢漬け(ピクルス)にされるピックル型、中国の四葉(スーヨー)など実に多くの種類が存在するため、さてどんなきゅうりが登場するやらと興味津々、出かけました。
実際は、変わった種類というより、こだわりを持って作られているきゅうりが揃ったという感じでした。産地も九州から東北まであらゆる地域にわたって出品されていました。正直、勉強不足で見た目も味もそれぞれの違いはよく見分けられなかったのですが、印象に残ったのは長野県のミネラルきゅうり。ハウス栽培ですが、昼夜の温度差が大きくアルプスから湧き出る地下水を使っているとのことで、個人的にはもっとも甘み(濃さ)が感じられたかなと思います。
加賀の伝統野菜の加賀太や深谷市(埼玉県)のかわいらしいミニきゅうりなど、目を引くものもありました。加賀太は初めて食べたのですが、フルーツのような上品ですがすがしい味がしました。皮と種を取り、サラダや煮て肉そぼろあんかけにして食べるとおいしいそうです。
加工品では刻んで乾燥させた(食べるときは水でもどす)ドライドキュウリなるものが目を惹きました。乾燥ワカメがあるように乾燥きゅうりがあるとお弁当のおかず作りなどに重宝するかもしれません。
きゅうりのみずみずしい香りに包まれて、雨天にもかかわらず夏気分を満喫した土曜日でした。
tc1305-02.jpg加賀太きゅうりtc1305-03.jpgドライドキュウリtc1305-04.jpgこんな可愛い形のきゅうりも


紫のヤマイモを発見しました(2013/2/11)

tc1302-01.jpg石垣島産の「紅ヤマイモ」なる芋を購入しました。見た目はずいぶんゴツゴツとして、ヤマイモのひとつとして馴染みのあるナガイモなどとは異なる容貌。さらにこれを切ってみると、なんと!断面は非常に鮮やかな紫色をしています。
ヤマイモ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)は大きく分けてヤマノイモ(ナガイモなど)、自然薯、大薯(ダイジョ)の3種類に分けられますが、紅ヤマイモは東南アジア原産の大薯の一種。紫色のものが紅ヤマイモと呼ばれ、白いものもあります。粘りが強いのが特徴です。
調べてみると、紅ヤマイモは沖縄県の特産で12~2月頃に収穫され、流通量は少ないよう。沖縄料理やカルカンなどお菓子の材料となり、鮮やかな色からおめでたい席の料理に使われたりもするとか。色の成分はポリフェノールの一種、アントシアニンです。
さて、どう食べたものかとまずは短冊状に切ってお浸し風に。tc1302-02.jpg
色がきれいでシャキシャキと歯ごたえよく、おいしくいただきました。ただ、ナガイモより少しアクの強さを感じました。次にすりおろしてとろろ風に……。ところが、とんでもない紫色に!どうやら紅ヤマイモだけだと色が濃すぎるため、沖縄の方々は白いヤマイモと合わせて薄紅色するようです。色を活かすにはどんなレシピがいいのか、今後の課題ですね。


第13回野菜ソムリエサミット「ホウレンソウ」試食会に行ってきました。 (2013/1/19)

tc1301-02.jpgホウレンソウにもいろんな種類が今回の野菜ソムリエサミット(日本野菜ソムリエ協会主催)は冬においしい野菜の代表格、ホウレンソウでした。昼食抜きで出掛けたため寒さもひとしお、バスに揺られながら「ホウレンソウ鍋でも用意されてたらなあ…」などと妄想しつつ会場へ。
鍋はあるわけもないのですが、会場にはたくさんのホウレンソウが出品され(試食は茹でたホウレンソウ)、加工品にはホウレンソウの生ロールケーキ(!)や「スープほうれん草めん」なるものもあって楽しめました。
今回目を引いたのは「大きなホウレンソウ」。福島県や埼玉県などから出品されていましたが、とにかく長さが30cm以上と大きい。味は甘みのある普通のホウレンソウですが、栄養価が高いのだそうです。また、このHPで過去に取り上げた「寒じめホウレンソウ」もありました。寒じめホウレンソウは、大きく縮れた葉で甘みが強いのが特徴。最近はテレビでもよく取り上げられています。
今回ホウレンソウをいろいろ試食してみて感じたことは、どれもホウレンソウ特有のアクが少なく甘みがあって食べやすいということ。とても上品な食味のものが揃っていました。生活者の口に合うように、時代とともに野菜も品種改良され、進化していくのですね。

「野菜ソムリエ」になりました! (2012/12/26)

tc1212-03.jpg本サイトで野菜と料理を紹介するジュニア野菜ソムリエ・Lemonは、2012年11月、ジュニアから「野菜ソムリエ」となりました。5月に講座を受け、8月の猛暑の中で一次試験(筆記)、10月に二次試験(面接)と、難関といわれる試験を頑張ってクリア。12月1日に日本野菜ソムリエ協会本部の合格式典に出席してきました。
いくつになっても試験に合格するのはやっぱりうれしいものです。
でも、野菜の世界は奥深い。まだまだ、学ばなければならないことがたくさんあります。これからもコツコツと地道に野菜研究に励んで参ります!


寒い中でもトマトは元気! (2012/12/26)

tc1212-01.jpgtc1212-02.jpg夏に野菜ソムリエサミットでおみやげにいただいて育てていたトマト。虫にやられ、台風で枝が折れ、
葉っぱ僅か2枚を残して刈り取ってしまった木、2本が見事に復活。この寒さの中で実をつけ、さらに花を咲かせています。
トマト本人は赤くなる気があるようですが(わずかに黄ばんできた)、なにせ日照時間が短い。年を超えて、
果たしてこのトマトたちは赤くなるのでしょうか。


愛知特産の筆柿を食べてみました。 (2012/11/13)

tc1211-03.jpg筆のような形をしていることから「筆柿」と呼ばれる柿を購入しました。そのほとんどは愛知県で生産され、愛知県の特産品となっています。収穫期は9月下旬から10月下旬の早生種で1本の木に甘柿と渋柿が混在する不完全甘柿。もちろん渋柿は炭酸ガスで脱渋処理をされています。甘柿は、果実に真っ黒とさえいえるほど多くのゴマ模様があり、とろけるような甘さ!
甘柿には種があり、その形状は米菓「柿の種」にそっくりです。もちろん米菓のほうが柿の種をモチーフにしたわけですが、次郎柿などの丸い種を見る限りこれがなぜ「柿の種か」と常々首をひねっておりました。謎が解けました!tc1211-04.jpg
筆者Lemonのふるさとでは庭に筆柿と似た縦長タイプの柿がある家が多く、その多くは渋柿で、お酒に漬けてゼリー状に柔らかくしたもの(確か「たる柿」と呼んでいました)を大人たちがスプーンですくって食べていました。子供にはぬるっとした食感が苦手でしたが、今考えるとそれが「脱渋」だったのでしょう。
ちなみに筆柿の甘柿の見分け方は「光センサー」だそうです。よい時代ですね。


江戸野菜、寺島なすを見つけました。 (2012/11/12)

tc1211-01.jpg都内某百貨店青果コーナーで、やや大きめの渋めの黄色のなすを発見しました。見ると、江戸野菜「寺島なす」とあります。白なすは最近よく見かけるようになりましたが、黄色は珍しいと思い、1個100円という価格にも惑わされて即購入。大きさは普通の中長なすよりやや大きめ、ずっしりと重量感があります。
なすの香りが強く(浅漬けにしたときのあの爽やかで夏っぽい香り)なすであることを主張している感じ。切ると水分が多いことがわかりました。炒め物に適す、と売場のPOPにあったので中華風に炒めてみたところ、風味もかなり「なす」であることを主張。tc1211-02.jpgおいしかったのですが、皮は普通のなすより硬いため、個人的には皮を剥いて使う焼きなすが合うのではと感じました。また購入の機会があれば、次は焼きなすを試してみたいと思います。

【寺島なす】
かつて墨田区向島のあたりで作られていたなす(なすの産地だったそうです)。なす特有の香りが強く、光沢のある黒紫色が特徴(今回なぜ黄色だったのか!)。皮が厚く天ぷらや炒め物に向く。油との相性がよい。


第12回野菜ソムリエサミット「柿」試食会に行ってきました。 (2012/10/27)

tc1210-01.jpg平核無、次郎、富有などお馴染みの品種や珍しい品種が多数出品されましたやや遅れて出掛けた今回の柿試食会。前回、エダマメの盛況ぶりを見るにつけ、もう試食品がないかも!などと思いながら会場へ着くと以外にも空いていて、全19品と加工品をゆっくり試食することができました。

渋柿部門で印象深かったのは島根県出雲市の「西条柿」。柿らしくないデコボコした形もさることながら、渋抜き処理されているとはいえ渋柿とは思えない上品な甘さが特徴的でした。甘柿部門では福岡や熊本から出品されていた「太秋」という柿。平成16年から販売されはじめた比較的新しい品種とのことですが、やや大ぶりな実でみずみずしい食感が印象的でした。甘柿代表の「次郎」などは水分が少なめで固くシャキッとした歯ごたえが特徴ですが、この「太秋」は同じシャキっとした食感でもちょっとライトな感じ。ナシやりんごに近いカジュアル(?)な食感は今の時代に合う感じがしました。

また、「次郎」は昨年本HPでも取り上げた柿らしい柿ですが、今回この「次郎」を生でもなく干し柿でもない「セミドライ柿」に加工したという製品(愛知県豊橋市・石巻柿工房)が加工品の中では新鮮でした。
tc1210-02.jpg西条柿tc1210-03.jpg太秋柿tc1210-04.jpg次郎柿のセミドライ柿


第11回野菜ソムリエサミット試食会(日本野菜ソムリエ協会主催)に行ってきました。(2012/08/26)

tc1208-01.jpg群馬の茶豆8月25日(土)に渋谷で行われた試食会のテーマはエダマメ!エダマメを試食するには申し分のない真夏日の中、汗を噴出させながら出掛けたところ、会場はこれまでにないほどの満員御礼状態でした。それだけエダマメは魅力的な野菜なのでしょう。
エダマメは大豆の若莢(わかさや)を未熟なうちに収穫したもので、成熟すると大豆になります。最近人気のだだちゃ豆(山形)やおせちに登場する黒豆の若莢もエダマメとして多数出品されていました。黒豆のエダマメというのは新米野菜ソムリエには珍しく、今年伝統野菜に指定されたという京都の「夏ずきん」や、遠野黒豆(岩手県)などが興味をそそりました。tc1208-02.jpgエダマメの加工食品
エダマメの加工食品としては、黒えだ豆のフリーズドライや茶豆を使った味噌、大豆の塩漬けなども出品されていました。エダマメのフリーズドライ、なかなかいけます。
さて、エダマメの味比べ、実のところさほど明確な違いを把握できなかったのですが、個人的には群馬の茶豆(標高差のある地形を活かして栽培されたという)が甘み、食感などの点でよかったなと思います。昼夜の気温差が野菜の味をよくする、とはよくいわれることですが、なるほど。
これでビールがあればな、と少々後ろ髪を引かれつつ会場を後にしたLemonでした。

寒麹で漬物 (2012/07/10)

tc1207-03.jpg
巷は塩麹(しおこうじ)流行りで、あちらでもこちらでも塩麹を目にすること多々。そんな折、秋田の味噌醸造元が都内で行った販売会に出掛け、「寒麹(かんこうじ)」なるものを買ってきました。さて、寒麹って何だろう。塩麹の品名違いかな、などと思いながら調べてみると、秋田で伝統的に作られている漬物の素なのだとか。米麹と蒸し米を寒(1月頃)の時期に仕込んでつくるので寒麹。秋田には味噌、醤油、酒など多くの発酵食品がありますが、かつてはそれらを作るモトとなる麹を扱う麹屋さんもたくさんあって、醸造文化が発達していたのだといいます。家庭でも寒麹を作れるそうですが、それはさておき、さっそくきゅうりとにんじんを漬けてみました。
tc1207-04.jpgtc1207-02.jpg作り方はいたって簡単。野菜の表面に寒麹を薄く塗ってビニール袋に入れ、ぴっちり口を閉めて一晩冷蔵庫で寝かせるだけ。塩辛い味を想像したのですが、思ったより塩分を感じさせる味ではなく、ほんのりとまろみを持った上品な味に仕上がりました。にんじんは寒麹の量が少なかったのか少し硬かった。野菜によって漬け方や時間を変えるとよいかもしれません。魚も漬け込めるらしいので、今後あれこれ試してみたいと思います。

トマトが実をつけました! (2012/07/10)

tc1207-05.jpg野菜ソムリエサミット試食会(5月26日)でお土産にいただいたトマト「凛々子」が実をつけました。どれもぷっくり育って、あとは赤く熟すのを待つばかり。トマトの木は触れるととてもよい匂いがします。枝も葉も全身毛だらけで、小粒のときは実にも産毛がびっしり生えていました。黄色の小さな花は可憐で、あまり歓迎しない者も含め小さな蜂などの虫たちもやってきます。はじめてのベランダ菜園、その他の仲間たち(小なすとオクラ)もとりあえず順調に?育っており、収穫、試食が楽しみです。


トマトの花が咲いた! (2012/06/21)

tc1206-08.jpg野菜ソムリエサミット(5月26日)でおみやにいただいたトマト(「凛々子」という品種)に黄色の小さな花が咲き出しました。東京ではこのところ雨が多いのですが、今のところどの子もふさふさと葉を広げ、立ち姿もかなり立派に育っています。台風にも負けず無事に育ち、果たして最初の果実を収穫できるのか。期待は膨らみます。


野菜写真家tomato.再び太陽を撮る。(2012/06/06)

本日、朝7時過ぎから14時前頃にかけて、金星が太陽の前面を横切る「金星の太陽面通過」(金星の日面経過)がありました。なのに東京は朝から雨、見られないと思っていたのですが昼過ぎに雲の合間から一瞬だけ確認できました。金星は写真の太陽の中心より右上方の黒点です。なお、次回の金星の太陽面通過は105年後の2117年12月11日だそうです。

※写真をクリックすると拡大します。
tc1206-1221-05.jpg12:21頃tc1206-1235-06.jpg12:35頃(撮影後記)
今回の撮影は雲の合間に望遠レンズを三脚なしの手持ち撮影でしたので、手ぶれでぼやけているものや雲の厚みで金星がよく見えないものが多くありました。
古いカメラを使用したため画像が荒くてごめんなさい


これ、ベビーコーンなんです。(2012/06/06)

tc1206-04.jpg普段お目にかかる大半は加工済み(水煮)、というベビーコーンの珍しい皮つき生!が販売されていました。いつもの八百屋さん、面白いものを何気なく置いています。皮をむいてみるとヒゲがまずすごい!しかも、とてもきれい!苦労してそれを取り除くとぴかぴかと光るかわいいコーンが出てきました。tc1206-02.jpg
そもそもベビーコーンとはトウモロコシの甘味種(スイートコーン)の幼果、つまり、トウモロコシの子供のようなもの。幼果なので栄養価は普通のトウモロコシより少ないのですが、さっと茹でてかじってみるとまったくトウモロコシの味がします(トウモロコシの先端のような植物的な味ですが)。いずれにしても生のベビーコーンが売られているのはとても珍しいこと。八百屋さんも、この時期だけ、と言っていました。
どう食べようかと思っても手に入れたのはたった5房ですからバター醤油で焼いてあっという間に食べてしまったわけですが、芯まで柔らかくとても甘いトウモロコシでした。皆様もこの時期、もしベビーコーンの生を見掛けたら、ぜひ試食してみてください。缶詰めではわからない感動を得られること請け合いです。


5/26野菜ソムリエサミット(日本野菜ソムリエ協会主催)試食会に行ってきました。(2012/05/27)

tc1205-06.jpg目を引いた金筋トマト今回のテーマは大玉トマト。千葉や高知、新潟、長野ほか各地の農園・農家さん珠玉のトマトを味比べしてきました。無農薬にこだわったトマトや昔ながらの味を目指したトマトなど、それぞれのこだわりをパンフレット等で確かめつつ食べ比べることほぼ40分。tc1205-05.jpgおみやはジュース向きの高リコピントマト
確かに味は違うとわかるのですが、さてその違いをどう表現しようかと思うと、これが結構難しい。ワインのごとく、酸味は、甘みは、果肉や皮の固さは、などいくつか指標を設定して比べていったのですが、本当にトマトもワインと同じだなと思いました。ちなみに今回目を引いたのは表面にくっきりと放射状の筋が入った金筋トマト。果肉が詰まって味は濃厚、皮は固めですがしっかりとした食感が特徴的でした。
さて、今回も会場は大盛況。協賛のメーカーさんからなんと、トマトと苗のおみやげ付き!思わぬ幸運に喜んだものの、実はこの夏、なすとオクラの栽培を始めたばかり。にわかにトマトが加わって、いきなり農園状態になったベランダを眺めつつ、果たして無事育てられるのか不安のため息が……。


どぜうではありません。約60cmのなす発見! (2012/04/15)

tc1204-06.jpgいつもの八百屋さんの店先に、これまた珍しい野菜を発見しました。九州特産の大長なす!
少し曲がっているものの、計って見るとなんと約60cm。どうやって食べるのか調べてみたところ、主に焼きなすや煮物用に使われるようです。肉質はやわらかく水分含有量が普通のなすより多い感じ。パスタの具材にしてみるかと炒めてみると、ふわふわと溶けるようにやわらかくなって甘みが際立ちました。なすには丸なす、長なす、卵型なすなどがありますが、もともと地方色の濃い野菜だそうで土地によって多くの種類がありました。長なすは西日本や東北地方で多く生産され、津田長(島根)、博多長(福岡)、南部長(岩手)、仙台長(宮城)などの種類があるのだとか。それにしても、こんなに長いなすを見たのは初めて。次はどう調理して食べましょうか。

珍しい!黒だいこんを見つけました(2012/03/22)

tc1203-02.jpg八百屋さんの店先にちんまり置かれていた黒だいこん。どんな料理に使うのか聞いてみたところ、フレンチのお店に頼まれて仕入れたものとのこと。調べてみると、ヨーロッパでは一般的な野菜だけれど、国内では高級フレンチの食材で肉料理の付け合わせなどに使われているらしい。皮をむかずにステーキやサラダ、ポトフなどにするとよいようです。
ということでまずは生で春キャベツと一緒にコールスロー風サラダに。そして次にポトフにして食してみました。皮は黒いけれど切ると中は普通に白いだいこん。水分が少なく辛みも少なく、サラダではシャキっとした食感が爽やか。黒い皮がちょっと不思議なアクセントに。また、長く煮込んでも煮崩れしないのでポトフにはぴったりでした。ちょっと面白いだいこん。レシピはあらためて。


2/25野菜ソムリエサミット(日本野菜ソムリエ協会主催)試食会に行ってきました。(2012/02/26)

tc1202-05.jpg今回のテーマは蕪(カブ)。生産量日本一という千葉の「柏カブ」から岩手の伝統野菜「遠野カブ」、山形在来カブの漬物までさまざまなカブや加工品が出品されていました。
はじめての参加にて資料を受け取り会場に入ると中にはすでに先輩野菜ソムリエとおぼしき方々が大勢、熱心に生産者の方のお話を伺ったり写真を撮ったり。一方当方、何をどう見たらよいものかもわからずただオロオロと……。とりあえず珍しそうなものからチェックするか。ということで、「これは初めて出会ったカブだ!」というものを中心に試食してきました。その結果感じたことは、カブって白くて丸い野菜と思っていたのに、実に多彩な種類があるということ。柿のような色をした珍しい「黄カブ」があったり、伝統的なカブ(在来種)はほとんど大根だ!と驚いたり。またひとつ、野菜の奥深さを発見した一日でした。

ちぢみ小松菜をいただいてみました(2012/02/13)

tc1202-04.jpg「寒締めちぢみほうれんそう」コーナーでちょっと触れた「ちぢみ小松菜」を発見したので買ってみました。茨城県旭村産。ちぢみ小松菜は、ちぢみ菜と小松菜を掛け合わせて作られた新品種でちぢみほうれんそう同様に冬の寒さにあてて育てるのだとか。アクがなく濃い甘みとシャキっとした歯ごたえがあり、茹でただけでもおいしくいただけます。おすすめは油揚げとさっと炒めてだし醤油(だし+しょうゆ+酒+砂糖少し)で味付けした炒め物。野菜自体にうまみがあるので味付けは薄めに。12~3月まで出回る冬季限定の野菜ですが、春を感じ始める頃の気分にピッタリ合います。


紅梅が咲いていました (2012/02/12)

tc1202-03.jpg近所の公園の紅梅が咲き始めました。春は近い。


原木しいたけ見つけました (2012/01/10)

tc1201-04.jpg2012年初の旬野菜コーナーにしいたけ(菌床)を取り上げましたが、その後原木栽培ものを発見しました。生しいたけの原木栽培ものって出会えるかなと思っていたので大喜び。岩手県産「ふくよ香」というブランドです。岩手県は菌床しいたけの栽培も盛ん。しいたけは原木栽培のほうが風味がよいといわれ、原木栽培にこだわる生産者の方もある中、さてお味は、ということでしいたけごはんに調理。小さめで形はやや武骨でしたが、たしかに香りがよく、昔懐かしいしいたけの味がしました。


かわいい!辛味だいこん見つけました (2011/12/26)

tc1112-11.jpg長さ15~20cmと小さめで辛味が強いだいこんを総称して「辛味だいこん」と呼びます。ピリッとした辛みとおろしても水っぽくならないことからそばの薬味に使われます。もとは京野菜のひとつだそうで、形もかぶのようなものから紫色のもの、ネズミのような形(?)までいろいろあるようです。主な産地は長野県、福井県など。11~12月は旬なので見つけたら年越しのおそばに添えて、ぜひ。


片手で持てる小さな白菜見つけました (2011/11/28)

tc1111-5.jpg長さ約20cm、重さ472g。ミニ白菜よりさらに小ぶりで「ベビーハクサイ」とありました。糖度が高く芯まで柔らかくサラダでも食べられるとのことでしたので、まずマヨネーズをつけて試食。クセのない味でパリパリとした食感です。後は鍋にして完食。ふたり暮らしやひとり暮らしには食べきりサイズなのがよいかもしれません。(写真をクリックすると大きくなります)


ホームページを開設しました (2011/11/27)

tc1111-1.jpg店頭で目についた旬の野菜や果物のことを、料理レシピと合わせて随時紹介していきます。

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