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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

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れんこん

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いろいろな場面で来年の「見通し」が気になる師走。おせちに使われる縁起ものれんこんをチョイスしてみました。(2013/12/31作成)

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品目:レンコン
植物学上の分類:スイレン科ハス属
原産地:中国またはエジプト
主な産地:茨城県、徳島県など
出回り期:10~3月頃(新れんこんは6~9月)


お正月が近くなると八百屋さんやスーパーの店先で存在感を示してくるれんこん。穴があいていることから「見通しがよい」といわれ、縁起物として古くからおせち料理に使われます。煮物はもちろん、炒め物、酢はす、サラダなど使い道はいろいろ。栄養素をバランス良く含んでおり、お正月に限らず日常にいろいろなバリエーションでいただきたい野菜です。
れんこんは「蓮根」と書き、そのため根のように思われますが、はすの肥大した地下茎。日本には2000年以上前に伝わったとされています。本格的に栽培されるようになったのは明治以降。現在出回っているものは中国から導入された品種が改良されたものです。
旬は秋冬ですが、新れんこんは6月から9月に出回ります。サクサクした新れんこんはサラダなどで食感を楽しみ、秋冬のれんこんは煮込む料理にするなど、季節に合わせて調理法を変えてみるのもよいかもしれません。

●主な栄養素

ビタミンCが豊富。サトイモに似たねばねば成分はムチン。胃の粘膜を保護するはたらきがあるといわれています。その他カリウム、ビタミンB1などもバランスよく含まれています。

●保存方法

ラップに包んで冷蔵庫で保存し、2、3日で使い切ります。

●ひとこと

お正月に食べるくらいしか縁のなかったれんこんと、がっつり向き合ってみました。スーパーではたいていカットされて販売されているので、節付きを見つけるのにまず一苦労。また、あまり縁がなかったためにレシピを考えるのも苦労しました。レシピはオーソドックスな路線に落ち着きましたが、あらためて食べてみると食感もさることながら、いろんな料理に使うことができる素材だと思います。レシピ開発の余地、まだまだありの野菜です。

☆酢水であくぬき

れんこんは切って空気に触れると切り口が黒ずんできます。これはれんこんに含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)という成分によるもので、切ったらすぐに酢水にさらすと黒ずみを防ぐことができます。ちなみに「酢水」とは、水に対しどのくらいの酢を入れればいいのでしょうか。普段はボウルに水を張って適当に酢を注いでいる筆者Lemon。あらためていくつかの料理書を見たところ(あまり書いてないのですが)、水5カップ(1000ml)に対し大さじ1(15ml)というものと、水400ml(2カップ)に対し大さじ1というのがありました。つまり、あまり神経質に考えなくていいってことでしょうか?

☆穴の数

れんこんの穴は一体いくつあるのでしょうか。あまり考えたことはないかもしれませんが、穴の数はだいたい真中を含め10個程度とされています。この穴はれんこんが呼吸をするための通気孔。ずいぶん大きい穴ですが、これにより「先が見通せる」縁起物とされているわけです。またこの穴のおかげ(?)で、からしれんこんをはじめ、特徴的な様々な料理が考え出されているのです。