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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

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とうがん

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夏の終わりに体にやさしい野菜を。大きな姿も圧巻のとうがんを取り上げてみました。(2014/9/18作成)

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品目:トウガン
植物学上の分類:ウリ科トウガン属
原産地:東アジア
主な産地:沖縄県、愛知県、静岡県など
出回り期:旬は7~9月

「冬瓜」と書くことから冬の野菜のように思えますが、とうがんは夏野菜。冬まで保存がきくことから「冬瓜」の名がついたといわれています。スーパーの店頭で、何といっても目をひくのはその大きさでしょう。最近は「ミニ冬瓜」など、メロン程度の小ぶりなとうがんもありますが、大きなものは長さ80cm程度になるものもあるそうです。
種類は在来種、琉球種、台湾種、中国長とうがんなどさまざま。一般的に見るものは皮の色が緑から濃いグリーンで全体に白斑があります。表面に白い粉(ブルーム)をがつくころが食べごろです。
とうがんはほとんどが水分。淡白な味なので、他の旨みのある素材と合わせて煮るなど、味を含ませるような調理方法が適しています。あんかけ、スープなどもおすすめ。あっさりとした食感ながら食べごたえがあり、温かくても冷やしてもおいしくいただけます。また、とうがんは、漢方では体を冷ます、熱を取る効果があるとされ、薬膳料理にもよく使われます。

●主な栄養素

約95%が水分であり、栄養価はあまり高くありません。ビタミンCやカリウムが含まれ、ビタミンCは生の状態で100g当たり39mgと同じウリ科のメロン(100g当たり25mg)より多めです。

●保存方法

へたを上にして立て風通しのよいところに保存します。カットした後は切り口をラップで包み冷蔵庫で保存し早めに使い切ります。すぐに使わない場合は薄味で煮てから冷蔵庫で保存、使うときに味付けする方法も。この場合は3~4日くらいで食べ切ります。

●ひとこと

長さ50cmくらいの巨大なとうがんをスーパーの店頭で見かけました。その大きさは圧巻!最近は食べ切りサイズのミニ冬瓜も多く出回るようになりましたが、30cmくらいのものでも案外ぺろりといただけるものです。かぼちゃのように、巨大とうがんコンテントなんていうのがあったら面白いですね。
なお、何度か購入した中には東京産というのもあって、少し驚きました。